こんにちは。uca.です。
今回は、お気に入りの人物が写った写真を絵にしてみたい!けど
どう描いたらいいかわからない・・・
という方に「私ならば」というできるだけシンプルな方法について
書いてみたいと思います。
これが正解というものではありませんので
参考になる方に届きましたら幸いです。
写真を模写するとは?
そもそも模写ってどういう意味なの?
デッサンとはどう違うの??
そうですね。
模写とデッサンの違いってわかりにくいですよね。
模写というのは、既に存在するのものを同じように写し取ることです。
絵画やアニメなどのキャラクターを真似して描くことも
模写するといいますね。
絵を模写するといった場合、その目的は既存の作品の技術やスタイルについて
その作品の背後にある技術や考え方を理解して学ぶことです。
それに対してデッサンとは、物や人物を観察して描くことで、
形、陰影、質感などを捉える練習のことを指します。素描とも言います。
デッサンの目的は、対象物の観察力を養って、正確に描写する力を高めることです。
それなら、写真に写った物や人物を描くというのは
模写とデッサン・・・どっち?
判断しづらいですよね(笑)
デッサンは対象物を目の前に置いて描くのが基本だと考えています。
しかし、写真で形、陰影、質感を感じ取ることはある程度はできるので
デッサンの要素を含んだ写真を模倣する写真模写と呼んでいます。
鉛筆での模写は、シンプルながら奥深くて魅力ある表現方法のひとつです。
鉛筆は手軽に手に入る道具ですし、持ち運ぶのも簡単です。
そのためわざわざ画材を用意する必要もなく、絵を描くことが可能です。
また、鉛筆は濃淡と線の強弱を調整することで、リアルな表現ができます。
光と影を表現できれば、立体感や質感を感じられる絵を描くことができて
紙の中に魂を注ぎ込むような感覚を体験することもできます。
完成した作品を見るときの達成感はひとしおです。
今回、鉛筆で写真の人物を描く写真模写は
観察力やデッサン力が鍛えられます。
他の画材で表現をする際にも応用が効く上に、描きたい写真があれば
すぐに始めることが出来ますのでとても省エネで効率的な方法と言えます。
お気に入りの写真ならモチベーションも上がるよね!
鉛筆での模写に必要な道具
鉛筆で模写をするのにそれほど用意するものは多くないのですが
あると便利なものがいくつかありますので紹介していきます。
まずは鉛筆。
HBから8Bくらいまでの異なる硬さの鉛筆があると、濃淡の調整がしやすくなります。
鉛筆同じく大切なのが紙です。模写するなら紙質のしっかりしたものを選びましょう。
厚手のケント紙などがおすすめです。
紙の質感や厚みで描き心地や仕上がりが変わってくるので
いろいろ試してみるのもいいと思います。
消しゴムも大切な道具ですね。
消しゴムは消すという機能と、描く道具の一つとしての機能を持っています。
特に練り消しゴムは、細かな修正や表現をするために持っていて損はありません。
他にも鉛筆を削るためのシャープナーやカッターが必要ですし
今回のような描き方をする場合は30cm程度の長さの定規があるといいでしょう。
それから、絵が仕上がったあとで紙に絵を定着させる
フィキサチフなどがあると便利ですね。
持っていて損はないものばかりだよ~
鉛筆で人物を模写するための基本的なステップ
鉛筆で写真を模写するために、基本的なステップを理解しておきましょう。
まず、描きたい写真(画像)を用意します。
できるだけ解像度の高い、鮮明なものにしてください。
解像度が低かったり、小さな写真や画像は引き伸ばしたときに
画像がボケてしまって細部が分かりづらいので観察するのには不向きです。
それから、写真を模写する際には気をつける必要があることがあります。
使用する画像は個人的に使用して保管する分には
どんな画像を使っても問題はないのですが
SNSなどのネット上にアップロードする際は著作権や肖像権などの
権利が発生するので注意してください。
今回はこちらのフリー画像を使用します。
元画像はこちら
鉛筆画の場合、鉛筆の濃淡で表現するので
陰影や明暗をわかりやすくするためにモノクロ画像にしています。
さらに、今回はグリッド模写という方法を取るため
画像に縦横に等間隔の線を引きました。
描く紙にも同じように方眼状に線を引きます。
ここまでが準備です。
※顔などの情報量の多い箇所は方眼を小さくする程
精度を上げることが出来ます。
では、ここから描き始めていきます。
まず軽い線でアタリ(輪郭)を取って行きます。
画像に引いた方眼の線の位置を確認しながら紙に輪郭線を引いていきます。
輪郭が取れたら、次は顔のパーツや髪など、細かい部分を描き込みます。
この時、光がどこから当たっているかを意識して、
影を描き込んで立体感を出すことがポイントになります。
ざっくりと描き込みができたところで
髪の毛に光が当たっている部分を表現するために
鉄筆でその部分を引っ掻いて紙にくぼみをつけました。
くぼみがついたところには鉛筆の粒子が乗らないので白く細い先を残すことが出来ます。
次に、鉛筆の濃さや持ち方、力加減を調整し、濃淡をつけていきます。
濃い鉛筆(2B~10B)で陰影を描き込み、明るい部分は薄く硬い鉛筆(HB~6H)
最後に、全体を見直して、必要に応じて修正を加えていきます。
画像を横に並べてスマホで写真を撮ってみると
視野がリセットされて客観的に見ることができるのでオススメです。
鉛筆での写真模写のコツ
鉛筆で人物を模写する際には、いくつかのコツを押さえると上達しやすくなります。
まず、写真に写っている対象をよく観察すること。
描くときは細部に囚われず、全体のバランスやプロポーションを捉えるように
最初は軽いタッチでアタリを取っていきましょう。
いきなり強い線で描き始めると、修正をいれるのが難しくなるので
軽い線で大まかな形を描いてから、徐々に細部に移行すると良いでしょう。
光と影の関係を理解することも重要です。
光源を意識して、影の部分をしっかりと描き込むことで立体感が生まれ
リアルさが増します。
更に鉛筆の持ち方や力加減を変えることができると、
表現に幅が出て絵に深みが出るので挑戦してみてください。
そして何よりも楽しんで描くことが大切です。
初めは思うように描けないかもしれませんが何度も描くことで
技術が向上します。
まとめ
グリッド(方眼)線を使って模写する方法、いかがでしたでしょうか?
何を描くにしてもそうですが、特に人物の顔は日頃常に目にしているので
不自然なところがあると人の脳は違和感にすぐ気が付いてしまいます。
その分難しいと感じられる方もいらっしゃいますが、
描いてみるとその魅力と奥深さにハマる人が多いのも事実です。
手を動かして描くのはもちろん大切なのですが
日頃から観察力を鍛えることも練習になります。
例えば、自分の顔を鏡で見る際に、目、鼻などのパーツが
どのような作りになっているかをいろんな表情を作ってみたり、
光の当たる方向によってどんな影ができるか試してみるのもいいと思います。
また、実際に描く際には様々な表情やポーズに挑戦することで
描写の幅が広がりますし、もし好きな人物がいるのであれば
いくら見ても飽きることがありませんよね(笑)
ただし、著作権など他社の権利が関わる画像の使い方には注意が必要です。
ルールを守りながら楽しく描きたいものです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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