閲覧してくださってありがとうございます。
画家兼、グラフィックデザイナーとして
活動している、uca.です。
私は小さい頃から絵を描くのが
大好きでした。
なぜって
家族や友達に
「上手いね!」と
言ってもらえるのが
ただ嬉しかったから。
当時の私は
ド田舎で自然に囲まれていながら
運動は大の苦手。
ぜんそく持ちだったのもあって
学校は休みがち。
はずかしがり屋で引っ込み思案。
些細なことに深く傷ついて
いつまでも悩んでしまう性格。
スローでマイペース。
周囲の子と馴染めず
からかわれたり
いじめにも遭いました。
そんな自分をいつの頃からか
カタツムリ
みたいと
思うようになっていました。
得意といえるものは
絵を描くことと
読書好きなことくらい。
だから、
暇さえあれば本を読んだり
絵を描いて
空想の世界に浸っていました。
想像した世界では
誰も自分を傷つけないし
自由だったから。
決して
特別絵が上手かったわけじゃないんです。
それなのに
そんな私がどうして今
画家として活動できているのか。
自己紹介として
書いてみたいと思います。
よろしければお付き合いください。
カタツムリはカタツムリ
運動が苦手だったのもあって、
中学も高校も部活動は美術部。
クロッキーや油絵を描く日々で
小さな賞をもらったりもしていました。
進学は
顧問の先生には難しいと言われながら
美術系の短大を受験。
そして
晴れて美大生!
念願の田舎を離れた一人暮らしと
知らないことを学ぶ日々は
新鮮で楽しくて
やっと自分の居場所を
見つけられた気がしました。
ずっと続けばいいのに・・・
でも、家庭の事情もあり
許された期間は2年のみ。
(学ばせてくれた親には感謝しかありません)
絵についての勉強を続ける道はなく
絵を描いて生計を立てるなんて
余程の才能があるか
金銭的な余裕のある
極一部の人しかできないもの
と思い込んでいました。
当時はネット環境なんてものはなかったし
自力で絵でお金を稼ぐ方法なんて
思いつきもしませんでした。
これ以上親に負担や心配を
かけるわけにもいかない。
2回生になれば就職活動をするのが
当たり前。
まだまだ勉強したい
絵を描いていたい
自分の思いは誰にも言えないまま
流されるまま就職活動をして
採用された会社に就職しました。
何度か転職を経験し、
広告デザインや
CGデザインにも携わりましたが
どこにいても
自分の居場所ではないような感覚で
いつまでも馴染めないことを
誰にも言えずに悩んでいました。
自分はなんて
ダメ人間なんだろう。
できることなら
消えてしまいたい…
カタツムリの子どもは
カタツムリのまま大人になって
硬い殻の中に自分を閉じこめて
過ごす日々が続きました。
主婦と母の生活
そんな私も
職場で今の主人と出会い
結婚。
妊娠したのを機に
仕事からは離れて
家事と、子育てに専念。
日々の生活に追われて
絵を描いていたのは遠い過去。
気付けば30代。
家事と子どもの世話で終わる毎日。
ささやかだけど幸せで
なにか物足りない日々。
なんの取り柄もない私には
これでいいんだ。
これ以上を望むのは贅沢なんだ。
自分を納得させていました。
きっかけ
しかし
それは突然やって来ました。
下の子が産まれ
子育てに追われながら過ごしていた頃
テレビであるアスリートを目にしました。
いわゆる、
沼落ち
でした。
気付けば動画探しに明け暮れ、
雑誌を購入して記事を読みふけり
写真を眺めて…
描きたい!!
忘れていたものが
自分の中によみがえってくる感覚でした。
そこからは
いわゆる
オタ活
の始まりです。
鉛筆、色鉛筆、透明水彩絵の具を使って
アナログ画を主に描く。
時にはPCやスマホのアプリを使って
写真や画像を見ながら
いわゆる推しを描いては
SNSに上げていきました。
尊敬しかないアスリートを
応援しながら描く
私の絵を見て喜んで下さる方がいて
同じようにファンアートを描く方や
お絵描きしてみたいと思っている方と
交流する楽しさも知りました。
主婦で母になったカタツムリが
見つけた居場所でした。
自信が無い
学生時代の積み重ねもあって
ある程度までは描けました。
でも
SNSは日本だけじゃなく
世界中の人と繋がる事が出来ます。
絵の上手な人ってそれこそ
星の数ほどいらっしゃるんですよね・・・
本当に‼
TwitterやInstagramをみれば
素敵な作品に出会う機会が
山のようにあります。
そういった作品を見る度に
自分が描いたものと比べて
ガックリ(泣)
もっと上手くなりたい!
自由に表現できるようになりたい!
そう思うようになって行きました。
でも現実は
再び始めていた仕事と
家事、子育ての合間のお絵描きで
一足飛びに絵が上達するわけもなく…
もやもやが募って行きました。
転機
身動きが取れなくなっていたところに
コロナ禍で周囲の環境が一変しました。
推しが出場する試合も
毎年楽しみにしていたイベントも
全てなくなり、
当然友達にも会えなくなりました。
ところが
私自身の仕事に影響はなく、
それどころか忙しさは増すばかり。
お絵描きする時間も無くなって行き
このまま私は
みんなから忘れられていくのかな…
それならばいっそ!
それまで描き貯めて来た推しの絵を
SNSで繋がっている方と共有して
閉塞感いっぱいの辛い状況を
少しでも楽しんでもらえないかと考えました。
(ここでは長くなってしまうので詳細は省きますね。)
思い切って行動を起こしたおかげで
沢山の方から
声をかけて頂き、感謝の声もいただきました。
その中で
私の行動で今まで出来なかった事が来たと
連絡して来られた方がいました。
その方は私の描く推しが大好きだと、
心に空いた穴が私の絵で癒された。
救われた。
とメッセージを送って
下さいました。
お世辞だったのかもしれません。
でもその言葉に私が救われました。
今振り返ってみると
私自身が誰かと繋がりたかったんだと思います。
私が描く絵で
誰かのチカラになれる事
がある。
希望が持てました。
再スタート!
希望が見つかったからと言って
環境は相変わらずで
何をどうすればいいかも分かりません。
ただとにかく何か行動を起こしたくて一念発起!
まずはコンプレックスの元になっている
絵の基礎と知識をつけようと
デッサンと水彩画の通信講座を受講して
日本イストラクター技術協会(JIA)が認定する
絵画、水彩画の各インストラクター資格を取得。
仕事をしながらの受講は
予想以上に負担が大きくて
勉強に専念できるよう
応援、協力してくれた家族には
本当に感謝しています。
とはいっても
ようやくスタートラインに立てただけ。
何を成したわけでもなく
言ってみれば自己満足です。
勉強していく中で
絵を描いて生きていくには
画力や絵の知識よりもはるかに
必要不可欠なものがあることを知りました。
それは
自分をプロデュースする力。
それを身に着けることが出来さえすれば
誰でも画家として生きていくことができる。
遠い学生時代に諦めた夢が
今の時代だからこそ叶えられる‼
そう思いました。
ずいぶん遠回りをしてきて
もっと早く気付いていれば・・・
とも正直思います。
でも
私はカタツムリ。
だから
今が私のベストタイミング。
どんなに時間がかかっても
回り道をしても
そこに無駄や遅すぎることなんて
何もなくて
自分の中で諦めず持ち続けてる思いがあれば
チャンスは必ず巡ってくるんだと思います。
こんな私を見て
この人が出来るなら
自分にもできそう!
やってみようかな。
そんな風に思くれる人が現れて
自分の夢を叶えて行く人が増えたらいいな。
そんな思いでこのブログを立ち上げました。
“カタツムリ”の私に
何ができるかなんて
分かりません。
何もできないかもしれない。
それでもとにかくやってみる。
前に向かって1歩づつ進んで行きます。
もし
同じ思いでいる人が
このブログにたどり着いてくださって
何か感じるものがあったなら
嬉しいです。
長くなりましたが
最後までお付き合い下さり
ありがとうございました。