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表現とは〇〇。撮影のプロから学んだ日のこと。

uca.
uca.

こんにちは、uca.です。
自分が知らないことを知る経験をして感動したり、
それまでの認識がガラッと変わったという体験を
人は大人になってからどれだけできるでしょう。

今回は、私が実際に間近で体験して
こんなにも変わるんだ!と感じた出来事について
書いてみたいと思います。

記念写真ってどう?

ところで、これを読んでくださっている方は
記念写真にどんな印象を持たれているでしょうか?

友達との学生生活の記憶を引き出してくれる
タイムカプセルのようなものでしょうか。

あるいは、家族の成長を感じたり
その当時を思い出すアルバムの1ページでしょうか。

私にとっての記念写真の写真撮影というと
学校の卒業アルバムに載せる集合写真か
あるいは就活で履歴書に貼り付けるために撮った証明写真、
後は成人式の前撮り写真。

子どもが生まれてからは、七五三か小学校に入学する時に
貸衣装のあるフォトスタジオで子どもの機嫌を取りつつ
嵐のようなスケジュールをこなすスタッフさんの手を
できるだけ煩わせないように”なる早”で終わらせるのに必死で
とても撮影を楽しむ余裕はありませんでした(笑)


そもそも私にとって記念写真はいい思い出というのが
あまりありません。
というのも、仕上がった写真に
良い思いをした経験がなかったんですよね。

イベント事は性格としては嫌いではない方なので
傍からどう見えているかはわかりませんが、
写真館やフォトスタジオの撮影自体は楽しい。

おそらく非日常の時間や空間を感じられるのが好きなんだと思います。

ところが、そのあと写真が仕上がって来てみると
自分の内側にあったワクワク感がそこにはどこにも現れていなくて
ガックリ。

周りはいい表情だとか、よく撮れてるとか言ってくれても
(モデルさんや女優さんみたいな器量がないのは十分承知した上で)
なんだか居心地の悪さを感じるというか、
違和感がなんとも気持ち悪かったんですよね~。

特に成人式の写真なんて出来上がって来た時に一度見て以来
開いたことがありません。完全にタンスの肥やしです(笑)

そんな私の影響があるのかどはわかりませんが
子ども達、特に今回の撮影で主役だった上の子は
いつの頃からか写真を撮られるのが苦手。

カメラを向けるとスッと表情が固くなるし
若い子ならするんじゃないの?と思ってしまう
自撮りもしないと言います。


そんな娘が先日、大きな節目にあたって
写真撮影することになりました。

そこで我が家の写真に写ること対して
大きく考えが変わったのです。

プロの技

そもそも娘は写真撮影について
「いつか撮れたらいいや」くらいの感覚でいるというのを
私も聞いていたので、その時が来たら親として
お手伝いができたらいいなと考えていました。

そんなある日のこと、
あることがきっかけで知り合いになったフォトグラファーの方と
やりとりをさせてもらっている中で
娘のことを伝えたところ、あっさり
「撮りますよ!」と言ってくださったんですよね。

そこが転機でした。

まず、娘の気持ちを聞いて
すぐに撮影する気があるか確認することからスタート!

写真撮影ついては全く知識のないど素人なので
何をどこから準備すればいいか全然わかりません(汗)

フォトグラファーさんに相談したり、娘と調べたりして
撮影スタジオを抑え、娘のヘアメイクなどのお店を予約。
ドタバタしながら約1ヶ月後に撮影当日を迎えました。

長くなるので控えますが・・・
撮影直前までハプニング続出(笑)

ヘアメイクや着付けをしてくださった方は
とても素敵に仕上げてくださいましたし
フォトグラファーさんにも大変良くしていただきました。

終わってみれば全部ひっくるめていい思い出になったなと
笑って思い返せるのですが

フォトグラファーさんにはいろいろ申し訳ないことが重なってしまい
いつかこの時のお詫びをさせていただけたらと思っています。
(この場をお借りして再度お礼を。ありがとうございました。)


さて、本題の撮影について。

私達が借りたフォトスタジオは一般の人が誰でも借りられる
レンタルスペースの一室でした。

撮影機材は全てフォトグラファーさんの持ち出し。
部屋の一角に写真館でよく見る風景を
即席で作っていくところから始まり、
ストロボの位置の調整なども手際よく進んでいきます。

雑談を交えながら説明を受けて
撮影が始まります。


慣れない着物で苦手なカメラを向けられる娘は
当たり前ですが表情も立ち姿もぎこちなくて(汗)
正直いって素人だし、そんなものだよねと言う気持ちで
見ていました。

そんなことは当たり前というように娘に声をかけながら
フォトグラファーさんはシャッターを切っていきます。

数枚撮るごとにどんな感じで写っているかを娘に見せて
表情や姿勢を少しずつ変えてはまた撮る。

無理に笑わせるでもなく、やたらにシャッターを切るでもなく
ただ撮られているというより、同じ空間にいる3人で
共同作業をしているような一体感が作られていく感覚を
感じられるようになっていきました。

それはこれまで経験してきた写真撮影とは全く違う感覚です。

休憩を挟みつつ、照明を変えたり、
立ち位置を移動したりして撮影が進んで行く中で
フォトグラファーさんが「最初とは全然変わってきた」と言われて
みると、娘の表情だけでなく立ち姿まで自然というかキレイになってる(驚)

撮り始めの時は力みがあったのか、後ろに引っ張られてるような
不自然さがあったんですよね。

それがいつの間にか
それはもうどこかのモデルさん?
と思ってしまうような変わりようで・・・
いや、ただの親バカです。はい(笑)

しかし、時間にして1時間半程?撮影が終わる頃には
「こんなにも雰囲気が変わる人ってなかなかない」と
お世辞半分に聞いたとしても
フォトグラファーさんに驚かれるくらいの変貌ぶり!

娘の意外な一面を引き出してもらえたのは
間違いなくこの方のチカラでした。

表現のプロとは

撮影から幾日か経って
フォトグラファーさんから台紙に納められた写真が
我が家に届きました。

私達が提供できたのは撮影に必要な最低限のものでした。
それを最大限のものにして、最高の形にして届けてくださった。

決してベストとは言えない環境であっても”最高”を引き出すのは
当たり前のことではありません。

間近でお仕事ぶりを拝見して感じたのは
知識や技術を持ち合わせている以上に
届けたい思いだったり、伝えたいものがあるか
目の前の”今ここ”にどう向き合うのかが
プロには必要なんだということでした。

作り手、今回は写真でしたがこれは
全てに通じていると思います。

私はよくオーディオブックを聞きながら
朝散歩をしたり、家事をするのですが
最近そこで出会ったのが小林正観さんの本です。

小林正観さんは素敵な沢山のお話を遺されているのですが
その中の一つに、人だけが与えられている本能の話があります。

それは、「喜ばれると嬉しいという本能」なんだそうです。

自分がしたことで誰かが喜んでくれたら、嬉しいですよね。
私はめちゃくちゃ嬉しいです。

小林正観さんの本には更に
人は生物の中で「感謝」が出来る唯一の存在だとも書かれています。

今回お世話になったフォトグラファーさん
実はある界隈では大変有名な方なんですが、
「娘さんのように自分のことを全く知らない人から
撮った写真を見てスゴイと言ってもらえるのが一番嬉しい」
と話されていたのが印象的でした。

そして、私達がお礼を伝えると
「こちらこそありがとうございました」と
感謝の言葉を返してくださいました。

その姿にこれぞプロという本質を見たような気がしましたし
私も誰かに喜ばれることが出来る人間でありたいなと
思います。

つむり
つむり

これを読んでくださっているあなたにとって
人に感謝されて嬉しかったことはなんですか?
あったら教えていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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